デジタルアーキビストとは、写真・映像・文書・Webページなどの多様な情報資源を、デジタルの技術を活用して適切に記録・整理・保存する専門人材です。
図書館や博物館、行政機関、学校、企業などの現場で、情報資産の保存と活用を担い、文化や知識を次の世代へとつなげる役割を果たします。
紙媒体だけでなく、急速に増え続ける電子データやクラウド上の記録なども対象となるため、「デジタル社会における情報の守り手」として、今ますます注目されています。
情報化が進む現代社会において、「記録の保存」や「情報の整理・活用」は不可欠な役割となっています。
デジタルアーキビスト認定試験は、こうした社会的ニーズに応える人材を育成することを目的とした資格制度です。
この試験では、多様なデジタル情報資源を適切に扱うための知識・技術・倫理観を体系的に学ぶことができます。
また、資格取得は、図書館や教育現場、行政、文化財関連機関、そして一般企業において現場で実践できるスキルの証明にもつながります。
デジタルアーキビストとして活躍するためには、単なるITスキルだけではなく、文化への理解、技術的な知識、そして法と倫理への配慮という、複合的な視点が求められます。
本資格制度では、以下の3つの力をバランスよく身につけることを重視しています。
歴史的資料や地域の文化財、写真・映像・音声といった記録物の価値を理解し、それらを社会的資源として捉える視点が必要です。
「何を残すべきか」「どのように後世に伝えるか」といった判断力は、文化の背景を知ることから生まれます。
スキャニングやフォーマットの選定、メタデータの設計、ファイル管理など、デジタル変換や保存技術に関する基本的な知識が求められます。
また、デジタル情報の信頼性や長期保存性を確保するための工夫についても理解が必要です。
著作権、個人情報保護、肖像権、知的財産など、記録を扱う上で不可欠な法的知識を身につけるとともに、情報を公開・共有する際のモラルや倫理観も強く求められます。
社会の信頼を得るための“情報の守り手”としての姿勢が問われます。
準デジタルアーキビスト資格は、以下のステップを通じて取得できます。
初めての方でも安心して取り組めるよう、講座の受講から試験、認定までを段階的に進めていきます。
ここではひと・まちねっとわーくでの取得の流れをご紹介します。
所定の申込フォームより、必要事項をご記入ください。
受付期間や定員などは、毎回の実施要項をご確認ください。
申し込み後、後日、受付完了のメールや受講案内等をお届けします。
期日までに指定口座へ受講料をお振込みください。入金が確認され次第、受講確定となります。
講座は基本的にZOOMを使用したオンライン講座となります。(講義はすべて事前動画視聴が必要です)
大学生も受講可:ただし、大学生は実務経験が無いことから、別途、1日分のオンデマンド学習が必要です
講座当日、質疑応答後、試験を実施します。出題形式は記述式となります(資格区分により異なります)。
試験後、合否通知および認定証(合格者のみ)を郵送でお届けします。
合格された方は、認定証の発行をもって『準デジタルアーキビスト』として正式に認定されます。
デジタルアーキビスト認定試験は、目的や経験に応じて選べる4つの資格区分があります。
それぞれのレベルに応じた知識・スキルの習得を目指すことで、段階的に専門性を深めていくことができます。
ひと・まちねっとわーくでは準デジタルアーキビストのみ受けられます。
対象 | 初心者、学生、デジタルアーカイブに興味がある方 |
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内容 | デジタルアーカイブの基本的な考え方を理解し、情報資源の種類、活用事例、用語を学ぶ |
開催日 | 2025年7月5日(6月23日 締切) 2026年1月17日(1月5日 締切) |
時間 | 主催者挨拶(8:45~9:00) 質疑応答(9:00~10:00) 認定試験(10:15~11:15) |
会場 | ZOOM |
受講料 | 20,000円 ※検定及び認定料:6000円 |
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